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Windows10の最初の頃は割と歓迎していました。

設定とコントロールパネルが混在しているとか、LFSのバージョン違いのせいで、Windows10に差したUSBストレージを引っこ抜いてWindows7でマウントすると死ぬとか(exFATでフォーマットしよう)アホでクソな仕様でも、全般的には使い易くなってわりと歓迎はしていたんです。

ですが、ネットで見ても、ロクでもないバグや意味不明の不具合のオンパレードで、これがメジャーアップデートごとに起きるものだから、温厚なおっさんでもさすがにフラストレーションが溜まってきています。
クソどうしようもないトラブルのうち、おっさんがキレそうになったトラブル二つの対処方を備忘録として残します。


Windows Updateがある度に起動しなくなる
ネットで検索しても、ほんとWindows Updateがらみのトラブルは星の数ほどありますね。
原因も対処も様々で、症状もそれぞれ微妙に異なっています。

おっさんの所でも2度ほど、Windows Update後の再起動で起動しなくなるトラブルに逢いました。
その中でも酷かった方の症例と回復方法を備忘として記録しておきます。

1803累積更新プログラムを適応後に起動しなくなる
意味わかりませんね。パッチ適応して使用不能になるとか。
原因からいうと、KB4103721が妨げとなっており、
  1. パッチ適応→起動→
  2. 起動出来きません(は?)→再起動→
  3. 起動出来きません(……)→再起動→
  4. 自動修復します→無理でした再起動してください→
  5. 以前のバージョンに戻します(え?)→再起動
  6. パッチ適応します(なんで?)→再起動
  7. やっぱり起動出来ません(……)→再起動
  8. 3.に戻り以下無限ループ(ガチギレ)
というガチギレしそうなトラブルでした。この原因と症例は割とネットのあちこちで見られたので、対応はスムーズにできましたが、こんなん、システムに詳しくない人が遭遇したらアウトですよ。
さらにこの自動修復とか、実際に役に立った試しがありませんね。

KB4103721は当てないとならない
ここで注意が必要なのは、Microsofは意味のないUpdateはもちろんしていません。件のKB4103721はセキュリティパッチなので当てなければ安全にシステムを運用できません
ネットに繋がない録画専用機とかならいいんでしょうけど、普通に使う分にはどんなに腹立つパッチでも、当てないとリスクが増す事を念頭に置きましょう。

結論として、サード製のサービスを全部止めてアプデする
検索すると、やはりマイクロソフトコミュニティが真っ先に出て来ます。
読んでみると、本当に理不尽なトラブルに見舞われている方々が沢山いて、藁にもすがる思いで書き込みをしているのを星の数ほどみかけます。
それに対する、Microsoftエージェントやモデレータは、Y○hoo知恵○とみまごうばかりの、テンプレ回答をするばかりで、見ているだけでフラストレーションがたまります。
何かと言えば、過去の似たような質問例のリンクべた貼り(しかも症例と違う)、「sfc /scannow」とばかり答えているの見て閉口しますね。
と、Microsoftへの小言はこれくらいにして、参考になる対処方から自分流に変更したものが以下です。

前述の起動無限ループプロセスの番号でいうと、パッチを当てる前に戻る5番の直後からの対処になります。
  1. 再起動時にF8キーを連打して起動オプションを表示
  2. セーフモードを選択して起動
  3. 検索窓かコマンドプロンプトから「msconfig」をタイプし「システム構成」を呼び出す
  4. “サービス” タブを開き、Microsoftのサービスを全て隠すにチェック名称未設定 1
  5. “すべてを無効” をチェックし、“適応”、“OK” して閉じる名称未設定 2
  6. 再起動して、パッチアッププロセスを走らせて終了
これで無事パッチを当てる事ができました。
この後は、再度 “設定”→“更新とセキュリティ”→“更新プログラムのチェック” で追加パッチがあれば当てるようにしましょう。

全て終わったら、また検索窓かコマンドプロンプトから “msconfig” をタイプし「システム構成」からサービスタブに戻って、先ほどとは逆に、“Microsoftのサービスを全て隠す” 、“すべて有効”、適応OK、再起動しなおして元通りにします。

原因は、特定のサード製のサービスを使用しているとこの症例になるそうで、めっちゃ時間経ってから具体的アナウンスがありましたが、時既に遅しでトラブルは世界中で起こったそうです。
Windows7でのパッチアップが失敗する場合でも有効らしいので、この方法は今後の定番となりそうです。


起動時に背景画像だけ表示されて、ログインできなくなる
これも理不尽かつ意味不明で、対処方がイマイチわからない謎トラブルです。
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こんな感じで、ログイン画面が表示されません。
右下の3アイコンは全て機能しません。
自分の所では、再起動やシャットダウンを選んでも動作しませんでした。
Ctrl + Alt + Delでログイン画面が出る場合もあるらしいですが、当方の場合はダメでした。

調べてみても、ハッキリとした原因は本当に不明らしい
症例も微妙に違うものもありますが、共通しているのはこの画面からは何しても動かないということです。当方で再現したときは、特に何の前触れもなく起きました。書体をいくつか入れ直したぐらいしか心当たりはありませんでした。
この現象が出ている方々も、皆さん思い当たる原因がわからないとのこと。
なんなんでしょうね。理不尽な怒りしかわきません。

効果がありそうな対処方は4つ
この問題も、マイクロソフトコミュニティに多数寄せられています。
エージェントやモデレータは、「Windowsを初期状態に戻して下さい」というクソの役にも立たない極論を押しつけて解決させているようですね。
そりゃまぁまっさらにすれば、どんな問題も解決ですね!(半ギレ)

ユーザーの方が試行錯誤で導き出したのは4つ(+後述の最後の手段)
  1. 高速スタートアップを無効にする
  2. コマンドプロンプトから “dism /online /cleanup-image /restorehealth” を実行する
  3. “その場にいないときにWindowsでデバイスを自動的にロックすることを許可する”
  4. システムの復元で以前の復元ポイント状態に戻す
1.高速スタートアップを無効にする
これで治った人もいるみたいですが、まぁ大概の人は無効にしてるのではないでしょうか

2.コマンドプロンプトから “dism /online /cleanup-image /restorehealth” を実行する
え?これってSTOREの設定リセットするだけだよね?効きそうにないんですが。個人的にはやるだけ無駄だと思ってます。これはSTOREがおかしくなった時にやるコマンドです。

3.“その場にいないときにWindowsでデバイスを自動的にロックすることを許可する”
これは、設定→アカウント→サインインオプション→ダイナミックロック→“その場にいないときにWindowsでデバイスを自動的にロックすることを許可する” のチェックを外す
で治る場合があるとか。当方の場合はこれで治ったような(うろ覚え)。

4.システムの復元で以前の復元ポイント状態に戻す
確実でした。ただこれ、復元ポイントの作成を無効にしてると意味がありません。これは個人的に切ってはいけない機能だと思っています。確実に治る手段の一つでしょう。(巻き戻すだけですが)

どれでもダメなら、初期化しかない
以上のどれかを試してダメなら、モデレータの言う
  1. 起動中F8連打で起動オプション
  2. トラブルシューティング選択
  3. “個人用ファイルを保持する”をチェックして、“このPCを初期状態に戻す”
しかないでしょう。この後のリカバリが大変なので、本当はオススメしたくない方法ではありますが、背に腹は代えられない状況であれば、決断することも必要かもしれません。

ていうか、なんでこの状況を放ってるのか?
この問題は、多岐に渡って症例も報告も数多くあるのに、今のいままで放っておかれています。

古くは起動プロセスに偽装したマルウェアやウィルスが原因の場合から、本当に不明なものまで原因が多岐に渡るせいで対応が困難なのでしょうが、原因がわかってるものから修正すべき重大な問題です。

ユーザーが問題提起して動かすしかない程、今のMicrosoftはユーザーの事を見ていない証左だとも言えます。



対処方のどれが有効かわかりませんが、困っている方の一助になれば。
また、自分の環境で再発したときの指針としても残しておきます。